TOP医師監修コラム性感染症性行為後のおりものが水っぽい原因は?性病の可能性や受診目安を解説

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性感染症

当記事の監修医師

倉田 照久

医療法人 御照会 理事長

倉田 照久

Profile

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

性行為後のおりものが水っぽい原因は?性病の可能性や受診目安を解説

性行為後のおりものが水っぽい原因は?性病の可能性や受診目安を解説

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当記事の主な参照元:
性感染症|厚生労働省
これって性感染症?|厚生労働省

性行為後に水っぽいおりものが出ると、性病や妊娠ではないかと不安になる方もいるでしょう。原因は一時的な変化から感染症までさまざまです。

本記事では、主な原因や考えられる病気、受診目安、性行為前後にできる対策をわかりやすく解説します。受診の判断にもお役立てください。

性行為後のおりものが水っぽいときの主な原因

性行為後のおりものが水っぽいときの主な原因

性行為後のおりものが水っぽい場合、一時的な変化として起こることもあります。まずは、考えられる主な原因を確認しましょう

精液や腟分泌液が混ざることがある

性行為後に水っぽいおりものが出る場合、精液や腟分泌液などが時間をおいて流れ出ている可能性があります。腟内射精があった場合や、性行為後しばらくしてから下着が濡れる場合は、おりものではなく分泌物が出ていることもあるでしょう。

尿漏れのように感じることもありますが、透明でにおいが強くなく、痛みやかゆみを伴わない場合は、異常とは限りません。

排卵期や性的興奮が関係する

排卵期には、おりものの量や性状が変わることがあります。また、性的興奮によって腟分泌液が増え、性行為後に水っぽいおりもののように感じることもあるでしょう。

このような変化は一時的なことが多いものの、普段と違う状態が続く場合や、強いにおい、痛み、かゆみなどを伴う場合は注意が必要です。

刺激でおりものが変化することがある

性行為時の摩擦、コンドーム、潤滑剤、腟内洗浄などの刺激によって、おりものの状態が変わることがあります。腟内を洗いすぎると、かえって腟内環境が乱れる可能性もあるため注意しましょう

水っぽいおりものが続く場合や、におい・かゆみ・痛みなどを伴う場合は、自己判断せず原因を確認することが大切です。

性行為後のおりものが水っぽいときに考えられる主な病気

性行為後のおりものが水っぽいときに考えられる主な病気

おりものだけで病気を判断することはできません。ただし、性行為後のおりものが水っぽい場合、性感染症や腟炎などが関係している場合もあります

クラミジア・淋菌感染症

クラミジアや淋菌感染症は、性行為によって感染する性感染症の1つです。女性では、おりものの変化や不正出血がみられることがあります。

ただし、感染していても自覚症状が乏しいケースもあるため「症状が軽いから大丈夫」とは言い切れません。性行為後におりものの変化が続く場合や、不安な性行為があった場合は、検査を受けることが大切です。

トリコモナス

トリコモナスは、性行為などをきっかけに感染することがある性感染症です。女性では、おりものの増加やにおい、外陰部のかゆみなどがみられることがあります。

水っぽいおりものだけでトリコモナスと判断することはできませんが、においの変化やかゆみを伴う場合は注意が必要です。ほかの性感染症や腟炎と症状が似ていることもあるため、自己判断せず医療機関で相談しましょう。

カンジダ・細菌性腟症

カンジダや細菌性腟症も、おりものの変化に関係することがあります。カンジダでは、白いヨーグルト状のおりものや、外陰部のかゆみがみられることがあります。

細菌性腟症では、においを伴うおりものがみられることがあります。カンジダは性感染症とは限りませんが、腟症状を起こす疾患として鑑別が必要です。水っぽさ以外の変化にも注意しましょう。

参考:Centers for Disease Control and Prevention. Vulvovaginal – STI Treatment Guidelines

性行為後のおりものが水っぽいときの受診目安

性行為後のおりものが水っぽいときの受診目安

水っぽいおりものが一時的であれば、様子を見られることもあります。ただし、次のような変化がある場合は受診を検討しましょう

色やにおいに変化がある

水っぽいおりものに加えて、次のような変化がある場合は注意が必要です。

  • 黄色・緑色・灰色のおりものが出る
  • 魚のようなにおいや強い悪臭がある
  • 普段よりにおいが強い
  • においに加えて、かゆみや痛みがある

軽い酸っぱいにおいだけで、病気とは限りません。ただし、においが強い場合やかゆみ・痛みを伴う場合は、性感染症や腟炎などが関係している可能性もあります

また、水っぽいおりものが大量でも、無臭なら必ず問題ないとは言えません。急な変化や症状が続くときは、医療機関での相談を検討しましょう。

痛み・かゆみ・出血がある

おりものの変化に加えて、次のような症状がある場合も受診の目安になります。

  • 外陰部のかゆみ
  • 排尿時・性交時の痛み
  • 不正出血や下腹部痛
  • 発熱や強い腹痛

これらの症状がある場合、性感染症や腟炎などが関係している可能性があります。性感染症は自覚症状が乏しいこともあり、症状の軽さだけでは判断できません。

通院の時間が取りにくい場合でも、不安な性行為があったときは、婦人科・産婦人科や性感染症外来での受診を検討することが大切です。

性行為後の水っぽいおりものと妊娠初期・生理前の関係

性行為後の水っぽいおりものと妊娠初期・生理前の関係

妊娠初期や生理前、排卵期には、ホルモンの変化によっておりものの量や性状が変わることがあります。そのため、性行為後に水っぽいおりものが出ても、それだけで妊娠初期や病気と判断することはできません。

妊娠の可能性がある場合は妊娠検査薬を使用し、結果や症状に応じて産婦人科へ相談しましょう。妊娠中に水のような液体がまとまって出る、または持続して漏れる場合は、破水の可能性があるため、直ちに産婦人科へ連絡してください。

性感染症のなかには、自覚症状が乏しいまま進行するものもあり、妊娠中は母体や赤ちゃんに影響することもあります。

また、生理前と思っていても、強いにおい、かゆみ、痛み、不正出血などを伴う場合は、自己判断せず医療機関で相談することが大切です。

性行為後の水っぽいおりものが気になるときの対策

性行為後の水っぽいおりものが気になるときの対策

性行為後の水っぽいおりものが気になるときは、自己判断で薬を使ったり、過度なケアをしたりせず、症状の変化を確認することが大切です。次の点を意識しましょう。

  • コンドームを正しく使う
  • 腟内まで洗いすぎない
  • 症状がある間は性行為を控える

性感染症の予防には、コンドームを正しく使うことが重要です。ただし、コンドームですべての性感染症を完全に防げるわけではありません。

また、においが気になるからといって腟内まで洗いすぎると、腟内環境が乱れることがあります。外陰部をやさしく洗う程度にとどめてください。

におい、かゆみ、痛み、不正出血などがある場合は、原因がわかるまで性行為を控えることが望ましいでしょう。パートナーへの感染や症状の悪化を避けるためにも大切です。

性行為後の水っぽいおりものに関するよくある質問

性行為後の水っぽいおりものに関するよくある質問

ここでは、性行為後の水っぽいおりものに関して、よくある質問に回答しました。

Q
性病の可能性はありますか?
A

水っぽいおりものがあるだけで、性病とは限りません。ただし、クラミジア・淋菌感染症・トリコモナスなどでは、おりものが変化することがあります。不安な性行為があった場合は、検査を検討しましょう。

Q
おりものが尿漏れみたいに出るのは異常ですか?
A

性行為後に精液や腟分泌液などが流れ出て、尿漏れのように感じることがあります。尿のにおいがする、咳やくしゃみで漏れる、性行為と関係なく続く場合は医療機関に相談しましょう。

Q
水っぽいおりものが大量でも無臭なら大丈夫ですか?
A

一時的な変化のこともありますが、無臭なら必ず大丈夫とは言えません。急に量が増えた、数日続く、かゆみ・痛み・出血を伴う場合は、医療機関での相談を検討してください。

性行為後の水っぽいおりものが不安なときは医療機関に相談を

性行為後の水っぽいおりものが不安なときは医療機関に相談を

性行為後に水っぽいおりものが出る原因には、精液や腟分泌液、排卵期などによる一時的な変化のほか、性感染症や腟炎などが関係している場合があります。

水っぽいおりものだけで、病気や妊娠を判断することはできません。ただし、色やにおいの変化、かゆみ、痛み、不正出血などを伴う場合は注意が必要です。

不安な性行為があった場合や症状が続く場合は自己判断せず、婦人科・産婦人科・性感染症外来などでの相談を検討しましょう。