TOP医師監修コラム性感染症女性の尖圭コンジローマをセルフチェック!原因・症状・治し方を解説

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性感染症

当記事の監修医師

倉田照久

医療法人 御照会 理事長

倉田照久

Profile

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

女性の尖圭コンジローマをセルフチェック!原因・症状・治し方を解説

女性の尖圭コンジローマをセルフチェック!原因・症状・治し方を解説

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当記事の主な参照元:
尖圭コンジローマ|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
Anogenital Warts – Human Papillomavirus (HPV) Infection
尖圭コンジローマ|厚生労働省

性器の周りにできものを見つけ「尖圭コンジローマかも?」と不安になる女性もいるでしょう。フォアダイスや毛嚢炎など似た症状の病気もあるため、見た目だけで判断するのは困難です。

本記事では、女性の尖圭コンジローマのセルフチェック方法や原因、治療法、予防法を解説します。

女性の尖圭コンジローマの症状をセルフチェック

女性の尖圭コンジローマの症状をセルフチェック

尖圭コンジローマは、外陰部や腟まわりなどにいぼのようなできものとして現れることがあります。ただし、見た目だけで判断するのは難しいため、セルフチェックは受診の目安として活用しましょう

できやすい部位を確認する

できやすい部位を確認する

まずは、できものがある部位を確認してみてください。

  • 大陰唇(だいいんしん)
  • 小陰唇(しょういんしん)
  • 尿道口(にょうどうこう)の周辺
  • 腟の入り口周辺
  • 腟内
  • 会陰(えいん)
  • 肛門周囲

色や形の特徴を見る

尖圭コンジローマでは、淡い赤色〜褐色のいぼがみられることがあります。形は小さな粒状から、乳頭状・鶏冠状・カリフラワー状に見える場合もあります。

  • いぼのような盛り上がりがある
  • 表面がざらざらしている
  • 小さな粒が集まっている
  • 数が増えている
  • かゆみ・痛み・違和感がある

色や形だけで尖圭コンジローマかどうかを判断するのは難しいため、気になるできものや違和感がある場合は、医療機関に相談しましょう。

忙しくて通院が難しい方や、恥ずかしさから受診に抵抗がある方もいますが、不安を抱えたまま放置しないことが大切です。

女性の尖圭コンジローマと似た症状の病気

女性の尖圭コンジローマと似た症状の病気

外陰部のできものは、ニキビや肌荒れのように見えることもあり「そのうち治るかも」と様子を見てしまう方もいます。ただし、性感染症や治療が必要な病気が隠れている場合もあるため、症状の違いを確認しておきましょう。

フォアダイスや毛嚢炎と見分けにくい

外陰部のできものは、尖圭コンジローマ以外にフォアダイスや毛嚢炎の可能性もあります。

  • フォアダイス:白〜黄色っぽい小さな粒状のできもので、性感染症ではない
  • 毛嚢炎:毛穴の炎症で、赤みや膿、軽い痛み・かゆみを伴うことがある

ただし、見た目だけでは判断が難しいため、気になる場合は医療機関で確認してもらいましょう。

参考:Fordyce spots: Quick and Informative guidance — DermNet
参考:Folliculitis – Infectious Disease – MSD Manual Professional Edition

ヘルペスや梅毒との違い

尖圭コンジローマは、カリフラワー状や鶏冠状のいぼとしてみられることが多く、痛みが少ない場合もあります。一方、性器ヘルペスや梅毒では、次のような症状がみられることがあります。

  • 性器ヘルペス:痛みを伴う小さな水ぶくれや潰瘍がみられることがある
  • 梅毒:初期にしこりやただれ、痛みの少ないリンパ節の腫れがみられることがある

いずれも自己判断は難しいため、症状がある場合は早めに医療機関を受診してください。

参考:性器ヘルペスウイルス感染症|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
参考:梅毒|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト

尖圭コンジローマの原因と感染経路

尖圭コンジローマの原因と感染経路

尖圭コンジローマは、主にヒトパピローマウイルス(HPV)6型・11型への感染によって発症します。子宮頸がんに関わる高リスク型HPVとは異なる型が原因となることが多く、良性のいぼとして現れるのが特徴です。

HPVに感染して発症する

HPVに感染してから症状が出るまでには、数週間から数か月かかることがあります。なかには、感染してから数年後に症状が出る場合もあり、いつ・誰から感染したのかを特定できない場合も少なくありません。

症状が出る場所や数には個人差があり、無症状のまま気づかないこともあります。心当たりがはっきりしなくても、自分だけで抱え込まず、正しい情報をもとに対応することが大切です。

性的接触で感染する

主な感染経路は、性器同士の接触や性交、肛門性交などの性的接触です。相手に症状がなく、目に見えるいぼがない場合でも、HPVを保有している可能性があります。

お風呂で感染する可能性は低い

尖圭コンジローマは、性的接触による感染が中心です。そのため、お風呂が主な感染経路になるとは考えにくく、日常生活で過度に心配しすぎる必要はありません

ただし、皮膚や粘膜に触れるタオルなどの共有は避けるなど、基本的な衛生管理を心がけましょう。

尖圭コンジローマの治し方

尖圭コンジローマの治し方

尖圭コンジローマは、医師の指示のもと外用薬や、医療機関で処置を受ける方法があります。

医師の指示で外用薬を使用する

尖圭コンジローマの治療では、外用薬を使用する場合があります。代表的な外用薬であるイミキモドは、医師の指示に従って使用することが大切です。

使用時は、主に次の点に注意しましょう。

  • 塗る回数や使用期間を守る
  • 就寝前に塗り、指示された時間を目安に洗い流す
  • 腟内や子宮頸部、肛門内などには使用しない

自己判断で市販薬を使うと、症状の悪化や皮膚トラブルにつながるおそれがあります。必ず医師の診察を受けましょう。

また、外用薬の成分によってはコンドームなどのラテックス製品を劣化させる可能性があるため、注意が必要です。薬を塗った状態での性行為は、避けてください。

参考:ベセルナクリーム5%|医療用医薬品添付文書

医療機関で処置を受ける

いぼの大きさや数、できている部位によっては、医療機関で処置を行うことがあります。主な治療方法は、次のとおりです。

  • 液体窒素による凍結療法:いぼを凍結させ、除去を目指す
  • 電気焼灼:電気を用いていぼを破壊する
  • レーザー治療:レーザーでいぼを取り除く
  • 切除:メスなどでいぼを切り取る

どの治療が適しているかは、状態によって異なります。

なお、治療でいぼを取り除いても、HPV自体を完全に排除できるとは限りません。とくに治療後3か月以内は、再発に注意が必要です。

尖圭コンジローマの予防法

尖圭コンジローマの予防法

尖圭コンジローマを完全に防ぐ方法はありませんが、感染リスクを下げることは可能です。性行為の際は、コンドームを正しく使用しましょう

ただし、コンドームで覆われていない皮膚や粘膜から感染することもあります。気になる症状がある場合や治療中、いぼが残っている間は性行為を控え、早めに受診しましょう。

パートナーにも症状がないか確認し、必要に応じて一緒に受診することも大切です。HPVワクチンの種類によっては、尖圭コンジローマの主な原因となるHPVの感染予防が期待できますが、すでに感染しているHPVや、すでにあるいぼを治すものではありません。

参考:HPVワクチン|厚生労働省

女性の尖圭コンジローマセルフチェックFAQ

女性の尖圭コンジローマセルフチェックFAQ

ここでは、女性の尖圭コンジローマに関して、よく寄せられる質問に回答しました。

Q
相手に症状がなくても感染の可能性はありますか?
A

はい、あります。HPVは症状がない人からも感染することがあり、相手にいぼや痛みがなくても感染の可能性は否定できません。

また、感染してから数か月〜数年後に症状が出ることもあり、感染時期を特定するのは難しいとされています。心配な場合は性行為を控え、必要に応じてパートナーと一緒に医療機関で相談しましょう。

Q
尖圭コンジローマを放置するとどうなりますか?
A

尖圭コンジローマは自然に消えることもありますが、大きさや数が変わらなかったり、逆に増えたりすることもあります。違和感やかゆみ、出血の原因になる場合もあるため、自己判断で様子を見続けないことが大切です。

似た症状の別の病気もあるため、市販のいぼ治療薬は使わず、早めに医療機関へ相談してください。

Q
腟内にできた場合、どうすればいいですか?
A

腟内や子宮頸部にできた尖圭コンジローマは自分では確認しにくく、見た目だけでは気づきにくい場合があります。

腟内や子宮頸部には使用できない薬もあるため、自己判断で外用薬を塗るのは避けましょう。気になるできものや違和感、おりものの変化がある場合は医療機関を受診し、部位に応じた治療を相談してください。

尖圭コンジローマのセルフチェックで不安な女性は医師へ相談を

尖圭コンジローマのセルフチェックで不安な女性は医師へ相談を

尖圭コンジローマは、外陰部や腟まわり、肛門周囲などにいぼとして現れることがあります。フォアダイスや毛嚢炎、性器ヘルペス、梅毒など似た症状の病気もあり、見た目だけで判断するのは困難です。

治療としては、医師による外用薬の処方や処置がありますが、再発にも注意が必要です。気になるできものや違和感がある場合は、自己判断せず医療機関に相談しましょう。パートナーに症状がある場合も、医師へ相談することが大切です。