TOP医師監修コラム美容治療・内服薬ニキビ跡の茶色いシミを消すには?原因とセルフケア・治療法を解説

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美容治療・内服薬

当記事の監修医師

倉田 照久

医療法人 御照会 理事長

倉田 照久

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池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

ニキビ跡の茶色いシミを消すには?原因とセルフケア・治療法を解説

ニキビ跡の茶色いシミを消すには?原因とセルフケア・治療法を解説

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当記事の主な参照元:
尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023|日本皮膚科学会ガイドライン
Acne-induced Post-inflammatory Hyperpigmentation: From Grading to Treatment – PubMed
Post-inflammatory hyperpigmentation: A systematic review of treatment outcomes – PubMed

ニキビ跡の茶色いシミが消えず、どうすればよいか悩んでいませんか。

ニキビ跡のシミは時間とともに薄くなる場合がありますが、紫外線や摩擦などを避けて対処することが大切です。

この記事では、シミが残る原因や見分け方、セルフケア、皮膚科での治療法をわかりやすく解説します。

ニキビ跡のシミは時間とともに薄くなる場合がある

ニキビ跡のシミは時間とともに薄くなる場合がある

ニキビのあとに残る茶色く平らな跡は「炎症後色素沈着」の可能性があり、時間の経過とともに徐々に薄くなることがあります。ただし、改善までの期間には個人差があります。

肌の色や色素沈着の程度などによって経過は異なり、紫外線などは色素沈着を悪化させる要因の1つです。短期間で必ず消えるものではないため、早く改善したい場合や長く残る場合は、肌の状態に合ったケアや治療を検討しましょう。

ニキビ跡がシミのように残る原因と見分け方

ニキビ跡がシミのように残る原因と見分け方

ニキビ跡が茶色いシミのように残る背景には、炎症によるメラニンの増加などが関係しています。ここでは、色素沈着が起こる仕組みと、ほかのニキビ跡や一般的なシミとの違いを見ていきましょう。

ニキビの炎症で増えるメラニン

ニキビによって皮膚に炎症が起こると、炎症に関わる物質の影響を受けて、メラニンをつくるメラノサイトの働きが活発になります。

その結果、メラニンが過剰につくられ、ニキビの炎症が治まったあとも茶色い跡として残ることがあります。

このように炎症のあとに生じる皮膚の色の変化が、炎症後色素沈着です。ニキビの炎症が目立たない場合でも、色素沈着が生じることがあります。

紫外線や肌への刺激で長引く色素沈着

炎症後色素沈着は、紫外線などの影響を受けて濃くなったり、長引いたりする場合があります。また、ニキビをつぶしたり、繰り返し触ったりなどの刺激で炎症が続くと、色素沈着が残りやすくなる可能性があります。

ほかのニキビ跡や一般的なシミとの見分け方

ニキビのあとに残るものは、茶色い色素沈着だけではありません。次のように、それぞれ見た目や特徴が異なります。

種類見た目の特徴
炎症後色素沈着茶色〜褐色で、皮膚表面は平ら
ニキビのあとに残る赤み(炎症後紅斑)赤色〜ピンク色で、皮膚表面は平ら
クレーター状の瘢痕皮膚がへこみ、凹凸がある
老人性色素斑などのシミ薄茶色〜褐色で平らなことが多く、ニキビとは関係なく生じる

ただし、炎症後色素沈着と一般的なシミを正確に区別するのは難しいことがあります。気になる場合は、自己判断せず皮膚科で相談するとよいでしょう。

ニキビ跡のシミを改善する方法

ニキビ跡のシミを改善する方法

ニキビ跡の色素沈着は、外用治療やレーザーなどで改善を目指せる場合があります。ただし、効果には個人差があるため、肌の状態に合った方法を選ぶことが大切です。

皮膚科で外用薬などによる治療を相談する

炎症後色素沈着には、外用薬などを用いた治療が検討されることがあります。海外の研究では、色素沈着に対して次のような外用成分が検討されています。

  • アゼライン酸:メラニンの生成に関わる酵素の働きを抑える
  • ハイドロキノン:メラニンの生成を抑える
  • レチノイド:表皮の細胞の入れ替わりを促し、色素沈着の改善を助ける

ただし、日本ではニキビ跡の色素沈着に対する承認状況や適応が、成分・製剤によって異なります。赤みや刺激感などが生じることもあるため、自己判断で使用せず、医師に相談してください。

レーザーなどの施術を検討する

色素沈着の状態によっては、次のような施術が選択肢になることがあります。

施術名特徴
レーザー特定の波長の光を照射し、色素沈着の改善を目指す
IPL(光治療)幅広い波長の光を照射し、色素沈着や赤みなどに働きかける
ケミカルピーリング酸などの薬剤を塗布し、皮膚の浅い層に作用して改善を目指す

レーザーや光治療は、使用する機器や波長によって作用が異なり、色素沈着の状態に応じて検討されます。

ただし、施術の効果には個人差があり、レーザーなどの治療後に炎症後色素沈着が悪化した例も報告されています。施術方法や必要な回数、副作用、費用などを確認し、医師と相談して治療法を選びましょう。

ニキビ跡のシミを防ぎ、悪化させない方法

ニキビ跡のシミを防ぎ、悪化させない方法

ニキビ跡のシミを防ぎ、悪化させないためには、紫外線や摩擦による刺激を避けるとともに、新しいニキビの炎症を長引かせないことが大切です。無理なく続けられる対策から始めてみてください。

市販のクリーム・美容液でセルフケアする

市販のクリームや美容液を選ぶ場合、まず保湿を基本とし、肌への刺激が少ないものを選びましょう。

医薬部外品には「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」と表示できる製品もあります。ただし、これはすでにできたニキビ跡のシミを消す効果を意味するものではありません。

また、新しい化粧品を一度に何種類も取り入れるより、肌の状態を確認しながら使用することが大切です。刺激や赤みを感じた場合は、使用を中止してください。

参考:医薬部外品の製造販売承認申請モックアップについて|厚生労働省

紫外線と摩擦を避ける

紫外線は炎症後色素沈着を濃くしたり、長引かせたりする要因の1つです。外出するときは日焼け止めを使用し、帽子や日傘を組み合わせると紫外線を避けやすくなります。

洗顔時にゴシゴシこする、スクラブを頻繁に使う、ニキビを繰り返し触るといった刺激も控えましょう。洗顔後は、軽く押さえるように水分を拭き取るのがおすすめです。

早めに治療して新しいニキビ跡を防ぐ

新しいニキビ跡を増やさないためには、できているニキビの炎症を適切に治療することも重要です。

日本皮膚科学会では、炎症性ニキビにアダパレンや過酸化ベンゾイルなどを用いる治療を推奨しています。早めに適切な治療を行うことは、ニキビによる瘢痕の予防につながる可能性があります。

ニキビが繰り返しできる場合や炎症が強い場合は、皮膚科へ相談しましょう。新たな炎症を抑えることが、色素沈着を増やさないことにもつながります。

ニキビ跡のシミに関するよくある質問

ニキビ跡のシミに関するよくある質問

ここでは、ニキビ跡のシミに関してよくある質問に回答します。

Q
ニキビ跡のシミはどのくらいで薄くなりますか?
A

薄くなるまでの期間は、一律には言えません。数か月以上かかることがあり、1年以上続く例も報告されています。肌の色や色素沈着の程度によっても経過は異なるため、長く残る場合は皮膚科への相談を検討しましょう。

Q
皮膚科と美容皮膚科のどちらに相談すべきですか?
A

現在もニキビがある場合や、肌の状態を確認してもらいたい場合は、一般の皮膚科で相談できます。レーザーや光治療などの施術を希望する場合は、自由診療に対応した皮膚科や美容皮膚科が選択肢となります。

仕事などで通院できる時間が限られている場合は、診療時間や予約方法も確認しておくとよいでしょう。

Q
ニキビ跡のシミ治療は保険適用されますか?
A

現在のニキビに対するアダパレンや過酸化ベンゾイルなどの標準的な薬物治療には、保険が適用される場合があります。

一方、ニキビ跡の色素沈着に対するレーザーやケミカルピーリングなどは、自由診療となるのが一般的です。治療内容や費用は医療機関によって異なるため、事前に確認しましょう。

ニキビ跡のシミは状態に合った方法で対処しましょう

ニキビ跡のシミは状態に合った方法で対処しましょう

ニキビのあとに残る茶色く平らなシミは、炎症後色素沈着の可能性があり、時間とともに薄くなる場合があります。紫外線や摩擦を避け、保湿などのセルフケアを続けることが大切です。

改善を希望する場合は、皮膚科で外用薬やレーザーなどの選択肢について相談できます。現在ニキビがある場合は、早めに治療して新しい色素沈着を防ぐことも重要です。

気になるシミが長く残るときは自己判断せず、医師に相談することをおすすめします。