コラムカテゴリ
美容治療・内服薬
当記事の監修医師
医療法人 御照会 理事長
倉田照久
渋谷文化村通り皮膚科 院長
ユベラの効果とは?美容目的で処方される理由や効果までの期間を解説
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ユベラは、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)を有効成分とする医療用医薬品です。高血圧に伴う随伴症状や末梢循環障害などの治療に使用されるほか、美容目的で処方されることもあります。
本記事では、ユベラの特徴や本来の効能・効果、美容目的で使用される理由、服用期間の目安、副作用や注意点について解説します。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。
服用については医師の診察のもと、適切に判断してください。
この記事の目次
ユベラとは?

ユベラは、ビタミンEを主成分とする医療用医薬品です。血流への作用や抗酸化作用を持つことが知られており、医療現場ではさまざまな疾患の治療補助として用いられています。
ユベラはビタミンE製剤
ユベラは、ビタミンEを主成分とする医療用医薬品です。
血流への作用や抗酸化作用を持つことが知られており、医療現場ではさまざまな疾患の治療補助として用いられています。
ユベラ錠とユベラNの違い
ユベラには医療用医薬品である「ユベラ錠」と、一般用医薬品として販売される「ユベラN」があります。
美容目的で医療機関において処方されることがあるのは、主にユベラ錠です。一方、ユベラNは一般用医薬品として、適応となる症状や使用目的が異なります。
同じビタミンE製剤であっても、用量や承認されている効能・効果が異なるため、自己判断で代用せず、使用目的に応じて選択することが大切です。
ユベラ錠の効能効果

ユベラ錠は美容目的で使用されるイメージを持たれることもありますが、本来はビタミンE欠乏症や血流障害に関連する症状などに対して使用される医療用医薬品です。
血流への作用や抗酸化作用を持つことから、医師の判断のもと、さまざまな疾患に対する治療の一環として使用されます。
ビタミンE欠乏症の予防及び治療
ビタミンEは、細胞膜を酸化から守る働きを持つ脂溶性ビタミンです。不足すると、赤血球の異常や神経機能の障害、筋力低下などの症状が現れることがあります。
ユベラ錠は、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)を補充することで、ビタミンE欠乏症の予防および治療を目的として使用される医療用医薬品です。
過酸化脂質の増加防止
過酸化脂質とは、体内の脂質が活性酸素などによって酸化された物質です。過剰に増加すると、細胞へ酸化ストレスを与える要因の一つになると考えられています。
ユベラ錠に含まれるビタミンEには抗酸化作用があり、過酸化脂質の生成を抑える作用があるとされています。そのため、過酸化脂質の増加防止を目的として使用されることがあります。
抹消循環障害
末梢循環障害とは、手足など体の末端部分の血流が低下し、冷えやしびれ、痛みなどの症状が現れる状態です。動脈硬化症や血栓性静脈炎、凍瘡(しもやけ)などが原因となる場合があります。
ユベラ錠は、末梢の血流に作用し、微小循環の改善を目的として使用されることがあります。ただし、原因となる疾患そのものを治療する薬ではなく、症状や病態に応じて医師の判断のもと使用されます。
ユベラに期待される美容効果

美容領域では、ユベラの抗酸化作用や血流への作用に着目して使用されることがあります。
ただし、美容目的における効果には個人差があり、すべての人に同じ変化が現れるものではありません。
酸化ダメージの抑制
紫外線やストレスなどによって発生する活性酸素は、肌の酸化に関与すると考えられています。ユベラに含まれるビタミンEには抗酸化作用があり、活性酸素による酸化ダメージを抑える働きがあるとされています。
血行促進によるくすみ軽減効果
肌の健康は血流や生活習慣など複数の要因と関係しています。ユベラは末梢の血流に作用するとされており、美容医療では肌のコンディションを整える目的で処方される場合があります。
トランサミン・シナール・ユベラを一緒に飲む理由

美容皮膚科では、肌悩みの種類に応じてトランサミン、シナール、ユベラが併用される場合があります。
それぞれ作用する仕組みが異なるため、医師の判断により組み合わせて処方されることがあります。
トランサミンの役割
トランサミン(トラネキサム酸)は、メラニン生成に関与する炎症反応に働きかける作用があるとされており、肝斑治療の選択肢の一つとして使用される医薬品です。
美容目的で処方される場合には、肝斑や色素沈着などの肌悩みに対する治療の一環として、医師の判断のもと使用されることがあります。
シナールの役割
シナールは、主にビタミンCなどを含む医療用医薬品です。
ビタミンCはメラニン生成の過程に関与するとされており、抗酸化作用も知られています。そのため、肌の状態に応じて美容医療の補助的な治療として処方されることがあります。
ユベラの役割
ユベラに含まれるビタミンEには、抗酸化作用や末梢の血流に作用する働きがあるとされています。
美容医療では、肌のコンディションを整える目的で、トランサミンやシナールなどほかの内服薬と併用されることがあります。
3つの薬の併用で期待される相乗効果
トランサミン、シナール、ユベラは、それぞれ異なる作用を持つため、肝斑やシミ、炎症後色素沈着などの肌悩みに対する治療の一環として併用される場合があります。
ただし、効果の現れ方には個人差があり、すべての人に同じ結果が得られるものではありません。また、肌悩みの原因によって適した治療法は異なるため、医師の診察のもと適切な治療を選択することが大切です。
ユベラの効果はいつから実感できる?

ユベラを美容目的で使用する場合、変化を感じるまでの期間には個人差があります。服用期間だけでなく、肌の状態や生活習慣、紫外線対策の有無などさまざまな要因が関係します。
美容目的の場合
美容目的でユベラを使用する場合、一般的には数週間から数か月程度、継続して服用することで変化を感じる方もいます。
ただし、服用期間が長いほど効果が高まるというわけではなく、効果の感じ方には個人差があります。服用期間については自己判断せず、医師の指示に従いましょう。
効果を感じにくいケース
服用期間が短い場合や、肌悩みの原因に対するアプローチが適していない場合には、変化を感じにくいことがあります。
また、紫外線による影響が強い場合には、内服薬だけでなく、日焼け止めなどの紫外線対策をあわせて行うことが重要です。
ユベラの副作用と注意点

ユベラは長年使用されている医薬品ですが、使用する際は副作用や注意点について理解しておく必要があります。
服用中に気になる症状が現れた場合は、自己判断で継続せず医師または薬剤師へ相談しましょう。
主な副作用
ユベラでは、食欲不振、胃部不快感、胃痛、吐き気、下痢、便秘などの消化器症状が現れることがあります。
副作用の現れ方や程度には個人差があります。気になる症状が続く場合は、医療機関へ相談してください。
服用時の注意点
ユベラを服用する際は、医師から指示された用法・用量を守ることが大切です。
また、ほかの薬やサプリメントを使用している場合には、飲み合わせに影響する可能性もあるため、診察時に医師や薬剤師へ伝えるようにしましょう。
妊娠中・授乳中の服用
妊娠中や授乳中にユベラの服用を希望する場合は、自己判断で使用せず、必ず医師へ相談してください。
服用の必要性や安全性については、妊娠週数や体調、治療目的などを踏まえて判断されます。
ユベラに関するよくある質問

「ニキビにも使用できるのか」「保険適用になるのか」など、気になる方も多いでしょう。ここでは、ユベラに関する代表的な疑問について解説します。
ユベラは、ニキビの治療を目的として承認されている医薬品ではありません。
ただし、美容医療では、ビタミンEの抗酸化作用や血流への作用に着目し、ニキビ跡の色素沈着などの肌悩みに対する治療の一環として、ほかの治療薬と併用して処方される場合があります。
ニキビの原因や症状は人によって異なるため、適切な治療方法については医師に相談することが大切です。
ユベラは、脂肪燃焼や食欲抑制などを目的とした医薬品ではなく、直接的なダイエット効果は認められていません。
SNSなどでは「ユベラを飲んで痩せた」という情報が見られることもありますが、ユベラは脂肪燃焼や食欲抑制などを目的とした医薬品ではなく、直接的なダイエット効果は認められていません。そのため、体重減少を目的として自己判断で服用することは避けましょう。
ユベラは、医師が病気の治療目的で必要と判断した場合、保険診療の対象となることがあります。例えば、ビタミンE欠乏症や高血圧に伴う随伴症状、高脂質血症、閉塞性動脈硬化症に伴う末梢循環障害など、承認された効能・効果の範囲内で処方される場合が該当します。
一方で、美容を目的として処方される場合は、自由診療となるケースが一般的です。
「ユベラが販売中止になった」という情報を目にすることがありますが、ユベラ錠は現在も医療機関で処方されている医療用医薬品です。一部の規格における供給状況の変化や、製剤の変更などが、販売中止という誤った情報につながっている可能性があります。
処方状況や在庫状況は医療機関や薬局によって異なるため、詳しくは受診先へ確認するとよいでしょう。
ユベラは美容目的でも使用される医療用ビタミンE製剤

ユベラは、トコフェロール酢酸エステルを有効成分とする医療用のビタミンE製剤です。本来はビタミンE欠乏症や高血圧に伴う随伴症状、末梢循環障害などに対して使用される医薬品ですが、美容医療では肌の状態に応じて処方される場合もあります。
ただし、美容目的での使用はすべての方に同じ変化が得られるものではなく、症状や目的によって適した治療法は異なります。ユベラの服用を検討する際は、自己判断で使用せず、医師の診察を受けたうえで適切に使用することが大切です。