コラムカテゴリ
ED治療
当記事の監修医師
医療法人 御照会 理事長
倉田 照久
池袋サンシャイン通り皮膚科 院長
デイリータダラフィルとは?有効性やメリットから副作用・注意点まで解説
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当記事の主な参照元:
ザルティア錠5mg 添付文書
ザルティア錠5mg 患者向医薬品ガイド
※ザルティア錠5mgは、低用量タダラフィル(5mg)の先発医薬品です。
Zhou Z et al., Sex Med. 2019;7(3):282–291
Donatucci CF et al., Curr Med Res Opin. 2008;24(12):3383–3392
ED治療では、性行為にともなう不安や、治療薬を服用するタイミングの難しさが悩みになることがあります。
こうしたEDの悩みに対するアプローチのひとつが、デイリータダラフィルです。
デイリータダラフィルとは、1日1回「低用量タダラフィル」を服用する治療法です。有効成分の血中濃度を安定させることによる継続的な効果が期待できます。
本記事では、デイリータダラフィルの有効性や注意点について分かりやすく解説します。
この記事の目次
デイリータダラフィルとは?従来のED治療との違い

デイリータダラフィルとは「低用量タダラフィル」を毎日服用することによるED治療です。
タダラフィルには薬の作用時間(半減期)が長いという特徴があり、1日1回の服用で有効成分の血中濃度を安定的に維持することが期待できます。
現在のところ、日本ではEDに対して「低用量タダラフィル」を1日1回服用する用法は承認されていません。適応外使用で生じた健康被害が「医薬品副作用被害救済制度」の対象となるかは、個別の事例ごとに判断されます。
諸外国における安全性等に係る情報
米国のFDA(アメリカ食品医薬品局)に承認されています。主な副作用として頭痛、消化不良、腰痛が報告されています。
参考文献
Coward RM & Carson CC, Ther Clin Risk Manag. 2008;4(6):1315–1330
医薬品副作用被害救済制度|PMDA
従来のED治療(オンデマンド)との違い
性行為の予定に合わせて、必要時にのみED治療薬を服用することをオンデマンド(必要時服用)といいます。デイリータダラフィルとオンデマンドは、服用するタイミングや薬の用量が異なります。
| 服用するタイミング | 用量 | |
| デイリータダラフィル | 医師が定める | タダラフィル錠5mgなど |
| オンデマンド | 性行為の約1時間前 | タダラフィル錠10mgなど |
※タダラフィル錠5mgは、医薬品医療機器等法において「前立腺肥大症に伴う排尿障害」の効能・効果で承認されている医薬品です。
※タダラフィルは、オンデマンド用法(10mg・20mg)としてはED治療薬として国内で承認されています。
安全性の違い
短期のメタ解析では副作用発生率に有意差はなく、24週間以上では毎日の服用で有害事象全体が少ない結果でした。
頭痛、消化不良、鼻咽頭炎など、個別の有害事象には有意差がありません。
参考文献
Wang Y et al., Low Urin Tract Symptoms. 2018;10(1):84–92
デイリータダラフィルの有効性・期待できるメリット

デイリータダラフィルには、勃起機能や性的自信の改善などが期待できるとされています。ここでは、デイリータダラフィルの有効性やメリットについて詳しく解説します。
デイリータダラフィルの有効性
デイリータダラフィルは、オンデマンドと同様に勃起機能の改善が期待できるとされています。ほかにも、以下の項目についてオンデマンドと同様の有効性が報告されています。
- 平均性交成功率
- 性的自信の回復
- 時間への懸念
- 性行為に対する自発性
24週間以上デイリータダラフィルを続けた調査では「挿入できたか」と「勃起が持続して最後まで満足に性交できたか」という2点について、オンデマンドよりデイリータダラフィルの方が改善がみられたという報告もあります。
※デイリータダラフィルの効果の感じ方、効果を実感するタイミングには個人差があります。
参考文献
Rubio-Aurioles E et al., J Sex Med. 2012;9(5):1418–1429
ED診療ガイドライン第3版|日本性機能学会/日本泌尿器科学会
デイリータダラフィルに期待できるメリット
デイリータダラフィルの主なメリットとして、次の2点が挙げられます。
- 性行為の自由度が高まる
- 良性前立腺肥大症の改善
1日1回「低用量タダラフィル」を服用すると薬の作用が比較的長く持続するため、パートナーとの性行為のタイミングや場所をより自由に選択できる可能性があります。「いつ薬を飲めばいいか」「いつ薬が効き始めるのか」といった心配を減らせる可能性もあるでしょう。
また「低用量タダラフィル」を1日1回服用した臨床試験では、良性前立腺肥大症が原因と考えられる排尿トラブル(頻尿・尿意切迫感・残尿感など)が改善したと報告されています。
排尿トラブルの改善によって、生活の質(QOL)の改善もみられました。
参考文献
Oelke M et al., Eur Urol. 2012;61(5):917–925
デイリータダラフィルとしての服用方法

ED治療において「低用量タダラフィル」を毎日服用する方法(デイリータダラフィル)は国内で承認されていません。そのため、薬の添付文書にもデイリータダラフィルとしての服用方法は記載されていません。
デイリータダラフィルを希望する場合は、必ず医師の診察を受けてください。そのうえで、医師が「デイリータダラフィルを始めても問題ない」と判断した場合にのみ服用しましょう。
服用するタイミングや飲み忘れた場合の対応など、具体的な服用方法についても必ず医師の指示に従ってください。自己判断で始めることは避けましょう。
タダラフィルの副作用と注意点

「低用量タダラフィル」の主な副作用は次のとおりです。
| 循環器 | 動悸、ほてり、潮紅 |
| 消化器 | 消化不良、胃食道逆流性疾患、下痢、胃炎 |
| 腎臓 | 腎クレアチニン・クリアランス減少 |
| 筋骨格 | 筋肉痛、背部痛 |
| 精神・神経系 | 頭痛、浮動性めまい |
| 泌尿・生殖器 | 勃起増強、自発陰茎勃起 |
| その他 | CK上昇 |
勃起が4時間以上続く場合は、すぐに医師の診察を受けてください。急な視力低下や聴力低下がみられた場合は服用を中止し、それぞれ眼科・耳鼻科を受診しましょう。
このほか、めまいや視覚障害があらわれる場合があるため、高所作業や自動車の運転などにご注意ください。
服用前に確認すべき注意点
- ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどの硝酸剤などを併用した場合、過度に血圧が低下することがあります。
- 死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な副作用が報告されています。服用中に狭心痛を疑う症状(急激に胸を強く押さえつけられた感じなど)がみられたら、すぐに医療機関を受診してください。
- 併用してはいけない薬や併用に注意が必要な薬があります。ほかの薬を使用している場合や、新たに使用する場合は必ず医師または薬剤師に相談してください。
- グレープフルーツジュースはこの薬に影響するので控えてください。
タダラフィルの重大な副作用と主な症状
重大な副作用として過敏症が報告されています。主な自覚症状は、次のとおりです。
| 全身 | 発熱 |
| 顔面 | ・はれぼったくなる ・むくみ |
| 眼 | ・はれぼったくなる ・充血、ただれ |
| 口やのど | ・唇や口内のただれ |
| 皮膚 | ・かゆみのある虫さされのような発疹 ・フケのようになり皮膚が剥がれ落ちるなど |
タダラフィルを服用できない人は?
次の人は、この薬を使用することができません。
- 過去にタダラフィルを含む製剤で過敏症のあった人
- 硝酸剤やリオシグアトを使用している人
- 不安定狭心症の人
- 通常の身体活動で症状があらわれる心不全のある人
- 安定していない不整脈の人
- 低血圧、または安定していない高血圧の人
- 最近3ヶ月以内に心筋梗塞をおこした人
- 最近6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血をおこした人
- 腎臓や肝臓に重い障害がある人
服用前に相談が必要な人
次の人は、服用前に医師または薬剤師にご相談ください。
- 陰茎の構造に欠陥がある人(屈曲など)
- 血液の病気がある人
- 出血性疾患または消化性潰瘍のある人
- 網膜色素変性症の人
- PDE5阻害剤を服用している人
- 腎臓や肝臓に軽度、または中等度の障害がある人
費用について

バニラメディカルの「低用量タダラフィル(5mg)」の費用は、次のとおりです。
| 定期便 | ||
| 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
| 5,500円 (単月購入6,000円) | 1ヵ月あたり5,200円 総額15,600円 | 1ヵ月あたり4,700円 総額28,200円 |
定期便は、発送予定日の前日まで途中解約、配送の一時停止、配送日の変更が可能です。解約手数料はかかりません。
バニラメディカルのオンライン診療について
バニラメディカルは、オンラインで医師の診察を受けられる診療サービスです。診療は提携先医療機関が行います。
- 診察料
- 配送料(離島・当日配送を除く)
- その他手数料
これらの費用は一切かかりません。
| 診察の流れ | |
| ①予約 | LINEメニューから診察日時や問診票などを入力します。 |
| ②オンライン診療 | 診察はLINEのビデオ通話で行います。持病や服用中の薬について、正確にお伝えください。 ※身分証明書をご用意ください(マイナンバーカード、運転免許証など)。 |
| ③処方薬の受け取り | ポスト投函、または対面受け取りでお届けします。 |
※初回診察から1年経過後は再診が必要になります。
※医師の判断により、処方できない場合があります。
デイリータダラフィルに保険は適用される?
デイリータダラフィルは、保険適用外の自由診療です。
「低用量タダラフィル」は「前立腺肥大症に伴う排尿障害」と診断された場合にのみ、保険適用で処方が受けられます。
デイリータダラフィルに関するよくある質問

通販での購入や毎日の服用について、分かりやすくお答えします。
個人輸入した医薬品を通販などで購入することは避けましょう。
個人輸入した医薬品は国内で正規流通する医薬品とは異なり、品質や有効性、安全性が確認されているとは限りません。また、健康被害が生じても医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があります。
通院が難しい場合は、オンライン診療という選択肢もあります。
参考文献:医薬品等の個人輸入について|厚生労働省
「低用量タダラフィル」を1日1回、1~2年間飲み続けた場合でもEDに対する効果は薄れることなく保たれたと報告されています。
ただし、日本ではEDに対する「低用量タダラフィル」の毎日服用は承認されていないため、医師と相談しながら続けることが重要です。
デイリータダラフィルを検討する際は医師へ相談を

デイリータダラフィルは「低用量タダラフィル」を1日1回服用するEDの治療法です。オンデマンドと同様に、勃起機能や性的自信の回復などの有効性が期待されています。
デイリータダラフィルを検討する際は、必ず医師の診察を受けましょう。注意点を確認し、医師の説明に従って服用することも大切です。
通院が難しい場合は、オンライン診療による処方も選択肢のひとつとなるでしょう。