TOP医師監修コラムED治療EDで硬さが足りない原因とは?勃起力を維持する方法や治療法を解説

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ED治療

当記事の監修医師

倉田照久

医療法人 御照会 理事長

倉田照久

Profile

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

EDで硬さが足りない原因とは?勃起力を維持する方法や治療法を解説

EDで硬さが足りない原因とは?勃起力を維持する方法や治療法を解説

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当記事の主な参照元:
ED診療ガイドライン第3版(日本性機能学会・日本泌尿器科学会)
※「男性性機能障害診療ガイドライン2025年版」は、2025年9月19日に発行されています

「勃起はするけれど硬さが足りない」「途中で柔らかくなってしまう」といった症状は、ED(勃起不全)の可能性があります。原因は血流の低下やストレス、生活習慣などさまざまです。

本記事では、硬さが不足する原因やセルフケア、医療機関で受けられる治療法、受診の目安についてわかりやすく解説します。

硬さが足りないのはED?

硬さが足りないのはED?

勃起しても十分な硬さが得られない、途中で柔らかくなってしまうといった症状は、ED(勃起不全)の可能性があります。

EDというと「まったく勃起しない状態」をイメージされることがありますが、それだけではありません。まずはEDの定義や症状について確認していきましょう。

ED(勃起不全)とは

ED(Erectile Dysfunction:勃起不全)とは、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態」が続くことを指します。

まったく勃起しない状態だけでなく、十分な硬さが得られない場合や、勃起しても途中で柔らかくなってしまう場合もEDに含まれる可能性があります。

症状の程度には個人差があり、一時的な不調ではなく性生活に支障が生じている場合は、医療機関への相談を検討しましょう。

硬さが足りない・途中で柔らかくなるのもED?

勃起はするものの挿入できるほどの硬さにならない、挿入前や挿入中に勃起が維持できず柔らかくなってしまう場合も、EDに該当する可能性があります。このような症状は毎回起こるとは限らず、体調やストレス、疲労などによって一時的に現れることもあります。

しかし、同様の症状を繰り返す場合は、血流の低下や生活習慣、病気などが関係している可能性もあるため、早めに医療機関へ相談することが大切です。

セルフチェックの目安

EDかどうかを判断する一つの目安として、朝立ち(夜間・早朝勃起)の有無を確認する方法があります。また、性交時とマスターベーション時で勃起の状態に違いがあるかを振り返ることも参考になります。

ただし、これらだけでEDを判断することはできません。硬さが不足する状態や勃起を維持できない状態が続く場合は、自己判断せず泌尿器科などの医療機関で相談しましょう。

EDで硬さが足りなくなる原因

EDで硬さが足りなくなる原因

勃起の硬さが十分でなくなる原因は一つではありません。血流の低下や加齢だけでなく、ストレスや生活習慣、病気、服用中の薬などが複数関係している場合もあります。原因によって適した治療法や対処法が異なるため、まずは原因を把握することが重要です。

血流の低下

勃起は、陰茎の海綿体へ十分な血液が流れ込むことで起こるのが特徴です。そのため、血流が低下すると十分な硬さが得られなかったり、勃起を維持しにくくなったりすることがあります。

特に動脈硬化や高血圧、糖尿病、脂質異常症などは血管機能に影響を及ぼし、EDの原因となる場合があります。

加齢による影響

加齢に伴い、血管機能や男性ホルモンの分泌に変化が生じることで、勃起力が低下することがあります。

しかし、年齢を重ねたすべての方がEDになるわけではありません。生活習慣や基礎疾患なども影響するため、「年齢のせい」と決めつけず、気になる症状がある場合は医師へ相談することが大切です。

ストレス・緊張・プレッシャー

仕事や人間関係のストレス、性交時の緊張や「失敗したくない」というプレッシャーなどが原因で、十分な硬さが得られないことがあります。

パートナーへの気持ちはあるにもかかわらず勃起しにくい場合は、心因性EDの可能性も考えられます。精神的な要因が大きく関係している場合は、原因に応じた治療やカウンセリングが検討されることもあります。

生活習慣の乱れ

喫煙や過度の飲酒、睡眠不足、運動不足などの生活習慣は、血管機能や血流に影響を与え、EDの要因となる場合があります。

また、肥満や生活習慣病のリスクを高めることも、勃起機能に影響する可能性があります。禁煙や適度な運動、十分な睡眠など、生活習慣を改善することが勃起機能の維持につながるため生活習慣の見直しを行いましょう。

病気や薬の影響

EDは糖尿病や高血圧、脂質異常症、前立腺疾患、神経疾患など、さまざまな病気が原因で起こることがあります。また、一部の降圧薬や抗うつ薬など、服用中の薬の影響でEDがみられることもあり、これを薬剤性EDと呼びます。

自己判断で薬の服用を中止すると健康に影響を及ぼす可能性があるため、症状が気になる場合は処方した医師へ相談し、適切な対応を検討しましょう。

硬さ不足を改善するセルフケア

硬さ不足を改善するセルフケア

軽度のEDでは、生活習慣を見直すことで勃起機能の改善につながる場合があります。

ただし、セルフケアだけで十分な改善が得られるとは限らず、即効性も期待しにくいため、無理のない範囲で継続することが大切です。

症状が続く場合や悪化する場合は、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。

食生活を見直す

栄養バランスのよい食事は、健康な血管機能や全身の健康維持につながります。主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を基本とし、筋肉やホルモンの材料となるたんぱく質や、亜鉛、ビタミン類などをバランスよく摂取することを心がけましょう。

特定の食品だけでEDが改善するという十分な根拠はありませんが、健康的な食生活は勃起機能の維持にも役立つ可能性があります。

適度な運動を取り入れる

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、血流や血管機能の維持に役立つと考えられています。また、スクワットなどの筋力トレーニングで下半身の筋肉量を維持することも、健康づくりの一環としておすすめです。

運動を継続することで生活習慣病の予防にもつながり、結果としてEDの改善が期待できる場合があります。

睡眠・ストレスを管理する

睡眠不足や慢性的なストレスは、勃起機能に影響を及ぼす要因の一つと考えられています。十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活を送ることを意識しましょう。

また、仕事や人間関係などによるストレスをため込まないよう、趣味や軽い運動など自分に合った方法でリラックスする時間を持つことも大切です。

マッサージでEDは改善する?

陰部や骨盤周囲のマッサージによって血流が促進されたり、リラックス効果が得られたりする可能性はあります。しかし、マッサージだけでEDそのものが改善するという十分な医学的根拠はありません

症状が続く場合は、血流やホルモン、病気などの原因を確認するためにも、医療機関で適切な評価を受けることが重要です。

硬さが足りないときの対処法

硬さが足りないときの対処法

勃起時の硬さが十分でない場合は、焦らず落ち着いて対処することが大切です。

一時的な体調や緊張が原因となっている場合もあるため、その場でできる工夫によって改善することもあります。一方で、症状が繰り返される場合は、医療機関への相談も検討しましょう。

その日にできる対処法

緊張や不安が強いと、十分な勃起が得られないことがあります。深呼吸をして気持ちを落ち着かせたり、リラックスできる環境を整えたりすることで、プレッシャーが和らぐ場合があります。

また、過度の飲酒は勃起機能に影響することがあるため、飲酒量を控えることも大切です。十分な前戯を行い、お互いがリラックスできる雰囲気をつくることも役立つ場合があります。

パートナーへ相談する

EDの悩みを一人で抱え込むと、不安やプレッシャーがさらに大きくなり、症状が続くことがあります。パートナーに率直な気持ちを伝え、お互いに理解を深めることで、精神的な負担が軽減される場合があります。

特に心因性EDでは、プレッシャーが和らぐことが症状の改善につながる可能性があるため、パートナーと話し合う機会を設けてみましょう。

「入らない」ときは無理をしない

勃起時の硬さが十分でなく、性交が難しい場合は、無理に続けようとしないことが大切です。無理な性交は痛みや精神的な負担につながり、次回以降のプレッシャーを強める可能性があります。

硬さ不足が繰り返される場合や性生活に支障が出ている場合は、早めに泌尿器科などの医療機関へ相談し、原因に応じた治療を受けることをおすすめします。

医療機関で受けられるED治療

医療機関で受けられるED治療

EDの治療は、症状や原因に応じて選択されます。まずは問診や必要に応じた検査で原因を確認し、その結果をもとに適した治療法を検討します。

生活習慣の改善とあわせて治療を行うことで、症状の改善が期待できる場合もあるため、医療機関での治療と並行して生活習慣の見直しをしましょう。

ED治療薬

Dの治療では、PDE5阻害薬(シルデナフィル・タダラフィル・バルデナフィルなど)の内服薬が第一選択となることが一般的です。これらの薬は性的刺激があった際の勃起を補助する薬であり、自然に勃起するものではありません。

使用にあたっては持病や服用中の薬との飲み合わせを確認する必要があるため、医師の診察を受けたうえで、自分に合った薬を選択することが大切です。

衝撃波治療など

EDに対する治療法として、低出力体外衝撃波治療は、一部の医療機関で自由診療として実施されています。 効果や持続期間のエビデンスは限定的で、標準治療ではないため、十分な説明を受けて検討してください。

陰茎に低出力の衝撃波を照射する治療ですが、自由診療で行われることが多く、実施している医療機関は限られているため、注意が必要です。

また、すべての方に適している治療ではなく、適応の有無は症状や原因を踏まえて医師が判断します。

原因疾患の治療

EDの背景に糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病や、ホルモン異常などの病気がある場合は、原因となる疾患の治療も重要です。

基礎疾患を適切に管理することで、勃起機能の改善につながる可能性があります。EDだけに注目するのではなく、全身の健康状態を確認しながら治療を進めることが大切です。

EDが疑われる場合は早めに受診しよう

EDが疑われる場合は早めに受診しよう

勃起時の硬さが不足する状態が続く場合は、EDの可能性があります。EDは性生活に影響するだけでなく、動脈硬化や糖尿病、高血圧などの生活習慣病が関係していることもあるため、放置せず原因を確認することが大切です。

受診先は泌尿器科やED外来が一般的ですが、近年ではオンライン診療に対応している医療機関もあり、通院が難しい方でも相談しやすくなっています。

症状が軽いうちに相談することで、自分に合った治療法や生活習慣の改善方法を見つけやすくなるため、一人で悩まず早めに医療機関を受診しましょう。

硬さが足りないと感じたら早めに原因を知ろう

硬さが足りないと感じたら早めに原因を知ろう

勃起時の硬さが十分でない、途中で柔らかくなってしまうといった症状は、EDの可能性があります。原因は血流の低下や加齢だけでなく、ストレスや生活習慣、病気、服用中の薬などさまざまです。そのため、原因に応じた適切な対処や治療を受けることが重要です。

軽度の症状であれば、食事や運動、睡眠など生活習慣を見直すことが役立つ場合もありますが、症状が続く場合は自己判断せず医療機関へ相談しましょう。早めに原因を確認し、自分に合った治療やセルフケアに取り組むことが、勃起機能の維持や改善につながる可能性があります