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ED治療

当記事の監修医師

倉田照久

医療法人 御照会 理事長

倉田照久

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渋谷文化村通り皮膚科 院長

EDは改善できる?原因や治療法、生活習慣・運動・食事の対策まとめ

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EDは加齢だけでなく、ストレスや生活習慣、持病などさまざまな原因で起こります。EDは自力で改善できるケースもありますが、医療機関での診察により早期治療が可能です。

本記事では、EDの主な原因や改善方法を解説し、生活習慣・運動・食事による対策からED治療薬の特徴を紹介します

当記事の主な参照元:ED診療ガイドライン 第3版
          バイアグラ添付文書
          シアリス添付文書
          バルデナフィル添付文書

EDは自力で治る?改善が限定される理由

EDは自力で治る?改善が限定される理由

EDは一時的な体調不良やストレスが原因で起こることもあるため、十分な休養や生活習慣の改善によって自然に回復するケースもあります

特に、睡眠不足・過度な飲酒・精神的ストレスなどが原因の場合は、原因の解消によって症状が軽減することがあります。

一方で、EDは陰茎への血流や神経機能、ホルモンバランスなどが関係する症状であり、加齢や生活習慣病による血管機能の低下が背景にある場合は、自力での改善が難しいことも少なくありません。放置すると症状が慢性化し、徐々に悪化する可能性もあります。

また、「またうまくいかないかもしれない」という不安が重なることで、心理的要因が加わり症状が長引くケースもあります。

改善がみられない場合は、早めに医療機関へ相談することで、原因に応じた適切な治療やアドバイスを受けやすくなるでしょう。

ED(勃起不全)とは?どのような状態?

ED(勃起不全)とは?どのような状態?

ED(Erectile Dysfunction:勃起不全)は、「まったく勃起しない状態」だけを指すものではありません。勃起しても途中で維持できない、硬さが十分でないなど、性行為に支障が出る状態も含まれます。まずはEDとはどのような状態かを解説します。

EDの定義

EDは、日本性機能学会および日本泌尿器科学会が定める「ED診療ガイドライン 第3版」において、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態が持続または再発すること」と定義されています。

つまり、完全に勃起しないケースだけでなく、「途中で萎えてしまう」「硬さが足りない」「性行為の最後まで維持できない」といった状態もEDに含まれます。

症状の程度には個人差があり、軽度の段階では本人が自覚しにくい場合もあります。

一時的な不調との違い

男性の勃起状態は、その日の体調や精神状態、疲労、飲酒、睡眠不足などの影響を受けやすいため、一度うまくいかなかっただけでEDとは断定できません。

しかし、「何度も同じ状態が続く」「特定の場面で繰り返し勃起しにくい」といった継続性や再現性がある場合は、EDの可能性があります。原因によって対処法も異なるため、気になる症状が続く場合は医師へ相談することが大切です。

EDは珍しいものではない

EDは決して特別な症状ではなく、多くの男性にみられる一般的な悩みです。加齢に伴って発症しやすくなる傾向がありますが、近年ではストレスや生活習慣の乱れなどを背景に、20〜30代の若年層でもみられることがあります

また、軽度の症状を含めると、国内でも多くの男性が何らかの勃起機能の低下を経験しているとされています。恥ずかしさから相談をためらう人もいますが、原因に応じた治療や生活改善によって症状の改善が期待できる場合もあります。

EDの4つの原因

EDの4つの原因

EDはひとつの原因だけで起こるとは限らず、身体的・心理的な要因が複雑に関係していることもあります。原因によって症状の特徴や治療方法が異なるため、まずはどのタイプに当てはまるかを把握することが重要です

器質性ED

器質性EDは、血管・神経・ホルモンなど身体機能の異常によって起こるEDです。特に陰茎への血流低下が大きく関係しており、動脈硬化や糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を背景に発症することがあります。

また、加齢によって血管機能や男性ホルモンが低下することも原因のひとつです。慢性的に症状が続きやすく、朝立ちの減少などがみられる場合もあります。

心因性ED

心因性EDは、ストレスや不安、緊張、プレッシャーなど精神的な要因によって起こるタイプです。

「失敗したらどうしよう」という不安や、仕事・人間関係のストレスが影響することもあり、若年層に比較的多いとされています。特定の相手や状況でのみ症状が現れるケースもあり、リラックスできる環境では問題なく勃起できる場合もあります。

混合性ED

混合性EDは、身体的要因と心理的要因の両方が関係している状態です。

例えば、加齢や生活習慣病によって勃起機能が低下し、それをきっかけに「また失敗するかもしれない」という不安が強くなることで、さらに症状が悪化するケースがあります。実際には、この混合性EDに該当する人も少なくありません。

改善には、薬物治療だけでなく、生活習慣の見直しやストレスケアなど多角的なアプローチが必要になる場合があります。

薬剤性ED

服用している薬の副作用によってEDが起こることもあります。これを薬剤性EDと呼びます。

原因となる可能性がある薬には、一部の降圧薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などがあります。また、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などが影響する場合も指摘されています。

自己判断で服薬を中止すると健康上のリスクにつながることがあるため、気になる症状がある場合は、処方を受けている医師へ相談することが重要です。

EDになりやすい人の特徴|リスクファクター

EDになりやすい人の特徴|リスクファクター

EDは加齢だけで起こるものではなく、生活習慣や持病、精神的ストレスなどさまざまな要因が関係しています。ED診療ガイドラインでは、複数のリスクファクターが示されており、これらが重なることで発症リスクが高まるとされています。

代表的なリスク因子としては、加齢、糖尿病、肥満・運動不足、高血圧や動脈硬化などの心血管疾患、喫煙習慣などがあります。これらは血管機能を低下させ、陰茎への血流不足につながることがあります。

また、男性ホルモン(テストステロン)の低下、慢性腎臓病、下部尿路症状、神経疾患、骨盤周辺の手術や外傷などもEDに関係するとされています。さらに、うつや不安などの精神的要因、服用中の薬剤、睡眠時無呼吸症候群などもリスク因子のひとつです。

複数の要因が重なっているケースも多いため、「年齢のせい」と自己判断せず、生活習慣や体調を見直すことが重要です。

自分でできるED改善方法

自分でできるED改善方法

EDは原因によって治療法が異なりますが、生活習慣やストレスが関係している場合は、日常生活を見直すことで改善につながる可能性があります。特に血流やホルモンバランス、自律神経を整えることが重要です。

生活習慣の見直しが重要

生活習慣の乱れは、EDの発症や悪化に関係するとされています。睡眠不足、過度な飲酒、偏った食生活、慢性的な疲労などは、血流やホルモンバランスに影響を与える可能性があります。

規則正しい生活を意識し、十分な睡眠や適度な休息を確保することが大切です。また、喫煙は血管機能の低下につながるため、EDのリスクファクターのひとつとされています。改善を目指す場合は禁煙も重要なポイントです。

運動習慣を取り入れる

EDは血流不足が関係することも多いため、適度な運動によって血流改善を目指すことが重要です。ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、血管機能の維持に役立つとされています。

また、筋力トレーニングはテストステロンの維持にも関係すると考えられています。必ずしも高負荷の運動を行う必要はなく、無理のない範囲で継続することが大切です。

食生活の改善

食生活の乱れは、肥満や生活習慣病につながり、結果としてEDリスクを高める可能性があります。

改善を目指す場合は、野菜・たんぱく質・魚類などをバランスよく取り入れた食事を意識し、血管やホルモンに関わる栄養を適切に摂取することが重要です。

一方で、脂質や糖質の過剰摂取、暴飲暴食は血管機能の低下につながる可能性があるため注意が必要です。

ストレスコントロール

ストレスや緊張が続くと、自律神経のバランスが乱れ、勃起機能に影響することがあります。特に心因性EDでは、精神的な負担が症状に大きく関係するケースも少なくありません。

十分な睡眠を確保し、趣味やリラックスできる時間を作ることは、心身の安定につながります。仕事や人間関係によるストレスを抱え込みすぎないことも大切です。

パートナーとのコミュニケーション

EDは本人だけでなく、パートナーとの関係性にも影響することがあります。そのため、ひとりで悩みを抱え込まず、パートナーとコミュニケーションを取ることも重要です。

「また失敗するかもしれない」という不安やプレッシャーは症状を悪化させることがあるため、理解や協力を得られることで心理的負担が軽減される場合があります。安心できる環境づくりが、改善につながるケースもあります。

ED治療薬による改善方法|使用される薬剤

ED治療薬による改善方法|使用される薬剤

EDは生活習慣の改善だけでなく、医療機関で処方されるED治療薬によって改善が期待できる場合があります。現在は複数の治療薬があり、それぞれ効果の出方や持続時間に違いがあります。症状やライフスタイルに合わせて選択することが重要です。

ED治療薬の仕組み

ED治療薬は、陰茎周辺の血流を促進することで、勃起しやすい状態をサポートする薬です。性的刺激を受けた際に血管を拡張し、十分な血液が流れ込むことで勃起を助けます。

ただし、服用しただけで自動的に勃起するわけではなく、性的刺激があって初めて作用します。また、EDの根本原因を治す治療ではなく、あくまで症状を改善する対症療法です。

比較的即効性が期待できる一方で、持病や服用中の薬によっては使用できない場合もあるため、医師の診察のもとで適切に使用することが重要です。

主なED治療薬の種類の効果・持続時間の違い

ED治療薬にはいくつか種類があり、代表的なものとして「バイアグラ」「シアリス」などがあります。それぞれ効果の出方や持続時間に特徴があります。

バイアグラは、比較的知名度の高いED治療薬で、服用後30分〜1時間程度で効果が現れやすいとされています。効果時間はおよそ3〜5時間程度で、即効性を重視したい場合に選ばれることがあります。

シアリスは、効果の持続時間が長いことが特徴で、最大で24〜36時間程度作用するとされています。食事の影響を比較的受けにくく、自然なタイミングで使いやすいとされる薬です。

どの薬が適しているかは、症状や体質、服薬状況によって異なるため、医師と相談しながら選択することが大切です。

副作用と注意点

ED治療薬では、血管拡張作用によって頭痛、ほてり、顔の赤み、鼻づまりなどの副作用がみられることがあります。多くは一時的ですが、症状が強い場合は医師へ相談が必要です。

また、狭心症治療薬などの硝酸薬との併用は禁忌とされており、重篤な血圧低下を起こす可能性があります。高血圧や心疾患などの持病がある場合も、自己判断で服用せず、必ず医師へ相談してください。

EDの改善に関するよくある質問

EDの改善に関するよくある質問

EDはデリケートな悩みであるため、「自然に治るのか」「若くてもなるのか」など不安を抱える人も少なくありません。ここでは、EDに関する代表的な疑問について解説します。

Q
EDは完全に治りますか?
A

EDは原因によって改善が期待できる場合があります。生活習慣やストレスが主な原因であれば、生活改善や適切な治療によって症状が軽減するケースもあります。

一方で、血管や神経の障害が進行している場合は、完全な回復が難しいこともあります。早期に対処することで改善しやすくなる可能性があるため、症状を放置しないことが重要です。

Q
若くてもEDになりますか?
A

EDは中高年だけの症状と思われがちですが、20〜30代でも起こることがあります

特に若年層では、ストレスや緊張、不安など心理的要因による心因性EDが多いとされています。仕事のプレッシャーや過去の失敗経験が影響することもありますが、原因に応じた適切な対処によって改善が期待できます。

Q
市販薬で改善できますか?
A

ドラッグストアなどで販売されている市販薬やサプリメントは、疲労感のサポートなどを目的としているものが多く、医療機関で処方されるED治療薬とは作用が異なります

そのため、EDに対する効果は限定的である場合も少なくありません。原因によっては別の病気が隠れている可能性もあるため、症状が続く場合は医療機関へ相談することが推奨されます。

ED改善に向けてまずは生活習慣の改善から

ED改善に向けてまずは生活習慣の改善から

EDは加齢だけでなく、生活習慣やストレス、持病などさまざまな要因が関係しています。まずは睡眠・食事・運動習慣を見直し、禁煙やストレスケアを意識することが改善への第一歩です

一方で、症状が続く場合は自然改善が難しいケースもあるため、早めに医療機関へ相談し、自分に合った治療や対策を検討することが大切です。忙しいときはオンラインでの診察の利用も検討してみましょう。