コラムカテゴリ
メディカルダイエット
当記事の監修医師
医療法人 御照会 理事長
倉田照久
渋谷文化村通り皮膚科 院長
2型糖尿病治療薬リベルサスの効果、副作用、正しい飲み方などを解説
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ダイエットには食事管理や運動が重要だと理解していても、日々の忙しさに追われ、思うように実践できない方は少なくありません。
本記事では、2型糖尿病の治療薬であるリベルサスについて、その効果、副作用、正しい飲み方などを解説します。
当記事の主な参照元:医療用医薬品 : リベルサス(添付文書)
この記事の目次
リベルサスとは?

リベルサスは、2型糖尿病の治療に用いられる「経口GLP-1受容体作動薬」です。有効成分はセマグルチドで、血糖値が高いときにインスリン分泌を促し、食後血糖の上昇を抑える働きがあります。
従来のGLP-1受容体作動薬は注射剤が主流でしたが、リベルサスは錠剤のため内服できる点が特徴です。そのため、自己注射に抵抗がある方や、注射が負担に感じる方でも治療を続けやすい薬剤といえます。
医師の指示のもと、正しい服用方法を守ることで、血糖コントロールの改善が期待できます。
リベルサス3mgと7mg、14mgの違い
リベルサスには3mg・7mg・14mgの3種類があり、治療は原則として3mgから開始します。これは、血中濃度の急激な上昇を防ぎ、吐き気などの副作用を抑えながら体を薬に慣らすためです。
通常、最初の1か月は3mgを継続し、その後、効果や体調を確認しながら7mg、必要に応じて14mgへと段階的に増量していくのが一般的です。個人の体質や生活習慣によって効果は異なるため、服用量については医師と相談しながら量を調整しましょう。
参考:リベルサス錠3mgリベルサス錠7mgリベルサス錠14mg 2.5 臨床に関する概括評価|独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
リベルサスの効果はいつから?

リベルサスの血糖値や体重への効果は、服用開始から約2〜3か月程度で実感し始めることが多いとされています。
1か月目には食欲抑制などの変化を感じ始める人もいますが、効果には個人差があり、全員が同じタイミングで効果を得るわけではありません。
多くの臨床試験では、GLP-1受容体作動薬としての効果が週単位では薄く、例えば26〜26週の試験で有意な血糖降下や体重減少が確認されており、数か月の継続でHbA1cの改善や体重減少が統計的に示されていることが報告されています※。
※参考文献:Davies M et al., JAMA. 2017;318(15):1460–1470.
リベルサスのダイエットへの使用は危険性がある?

リベルサスは2型糖尿病治療薬であり、肥満症の適応はありません。しかし、体重減少効果が期待できることから、適応外使用としてダイエット目的で処方されるケースも散見されます。その場合、過度な食事制限と併用すると低血糖のリスクが高まるため注意が必要です。
こうした症状が出た場合は、砂糖やジュースなど糖分を含む食品を速やかに摂取することが大切です。また、医師の指示を超えた過度な使用は、まれに急性膵炎のリスクを高める可能性があるため、必ず適切な管理のもとで使用しましょう。
リベルサスの副作用

リベルサスは比較的安全性の高い薬ですが、体質や服用状況によって副作用が起こることがあります。特に服用開始初期や増量時は注意が必要で、症状の程度や持続時間によっては医師への相談が重要です。
ここからはリベルサスで報告されている副作用を解説します。
消化器症状:吐き気・下痢・嘔吐
リベルサスの副作用として最も多いのが、吐き気や下痢、嘔吐などの消化器症状です。治療を始めたばかりの時期や、用量を増やしたタイミングで起こりやすい傾向があります。
多くの場合、服用を継続するうちに体が慣れ、症状は徐々に軽減していきます。ただし、日常生活に支障をきたすほどつらい場合や症状が改善しない場合は、無理をせず医師に相談しましょう。
低血糖:脱力感・倦怠感・冷や汗・顔面蒼白
リベルサスは単独使用では重い低血糖を起こしにくい薬とされています。しかし、極端な食事制限や過度なダイエットを行っている場合には、脱力感や倦怠感、冷や汗、顔面蒼白といった低血糖症状が現れることがあります。
特に食事量が少ない状態が続くとリスクが高まるため、適切な食事を心がけることが大切です。異変を感じた場合は早めに対処しましょう。
急性膵炎:嘔吐を伴う激しい腹痛
頻度は低いものの、リベルサスの使用により急性膵炎が起こる可能性が報告されています。これは、膵管の細胞増殖や膵臓の酵素分泌を過度に刺激することが原因です。
嘔吐を伴う激しい腹痛が突然現れ、痛みが持続する場合は注意が必要です。その際はすぐに服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。
胆道系の症状:胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸
リベルサスの副作用として、胆嚢炎や胆管炎、胆石症、胆汁うっ滞性黄疸などの胆道系の症状も報告されています。特に短期間で急激に体重が減少すると、胆汁の成分バランスが変化し、胆石ができやすくなることがあります。
右上腹部の痛みや皮膚・白目の黄染などの症状が見られた場合は、早めに医師へ相談することが重要です。
リベルサスの正しい飲み方と注意点

リベルサスは、飲み方を誤ると十分な効果を得られない可能性があります。吸収率が低い薬のため、服用するタイミングや水の量、服用後の過ごし方を正しく守ることが大切です。
ここからはリベルサスの正しい飲み方と注意点を解説します。
リベルサスはいつ飲む?正しい飲み方
リベルサスは吸収率が低い薬のため、服用するタイミングや方法を正しく守ることが大切です。
基本的には、1日の最初の食事や飲水の前、必ず空腹時に服用します。起床後すぐが理想で、他の薬やサプリメントを飲む前に服用してください。水の量は120mL以下の少量で飲みます。多量の水で飲むと薬の吸収が妨げられる可能性があるため注意しましょう。
また、服用後30分間は食事や飲み物、他の薬・サプリメントを摂取しないことが大切です。この時間を守ることで、有効成分が十分に吸収され、効果を発揮しやすくなります。
リベルサスは、医師の指示を守らずに服用すると十分な効果を得られない場合があります。自己判断で飲み方や量を変えたりせず、正しい飲み方を守った上で、医師から指示された用量を継続して服用することで治療効果を高めることができるでしょう。
リベルサス服用の注意点
リベルサスは湿気や光の影響を受けやすいため、服用直前にシートから切り離してください。あらかじめ取り出して保管するのは避けましょう。
また、服用時は水以外の飲み物は使用せず、お茶やコーヒー、服用ゼリーなどで飲むのは控えてください。錠剤は割ったり砕いたりせず、そのまま飲み込むことが大切です。
服用方法を守らないと吸収率が下がり、十分な効果を得られない可能性があるため注意しましょう。
リベルサスを飲んでも痩せない?考えられる原因と対処法

リベルサスを服用していても、生活習慣や体質によっては体重の変化を感じにくいことがあります。効果が出にくい場合は、原因を整理し、適切な対処を行うことが大切です。
ここからはリベルサスを飲んでも痩せないときに、考えられる原因とその対処法を紹介します。
1日の運動量が少ない
リベルサスは食欲を抑える作用がありますが、運動を併用することでより高いダイエット効果が期待できる薬です。これまでと同じように運動の機会が少ない場合、消費カロリーが不足し、体重が減りにくくなることがあります。
特別な運動を行う必要はなく、まずはウォーキングや階段の昇り降りなど、日常生活の中で体を動かす機会を増やすことがポイントです。無理のない範囲で運動を継続してみましょう。
食生活が改善していない
リベルサスには食欲を抑制する効果がありますが、服用するだけで自然に痩せるわけではありません。脂っこい食事や糖質に偏った食生活を続けていると、十分な効果を感じにくくなります。
ただし、極端な食事制限は低血糖の原因です。栄養バランスを意識し、野菜や良質な脂質、炭水化物を適量摂ることが重要です。特にタンパク質を意識して摂取すると満腹感が得やすく、食事量のコントロールにつながります。
服用期間が短い
リベルサスは即効性のある薬ではなく、体が変化に適応するまでに時間がかかります。服用期間が短いと、体が痩せる状態に十分切り替わっておらず、効果を実感しにくいことがあります。
一般的に、リベルサスの効果は1か月目から徐々に効き始め、服用開始から2〜3か月後に現れるとされています。ただし効果には個人差があるため、医師の指示に従い、正しい飲み方を守りながら継続することが大切です。
体質的に効果が期待できない人もいる
リベルサスを含むGLP-1受容体作動薬の効果には個人差があります。中には体質的に食欲抑制や体重減少の効果を感じにくい人もおり、そうした場合には期待していたほど痩せられなかったと感じる人もいるかもしれません。
リベルサスの効果は短期的ではなく、継続することでダイエット効果が得られます。自己判断で服用を中止したり量を変更したりせず、効果が実感できない場合は医師に相談しましょう。状況に応じて用量の調整や治療方針の見直しが検討されることもあります。
リベルサスの効果に関するよくある質問

ここからはリベルサスの効果に関するよくある質問にお答えいたします。
大前提として、リベルサスは2型糖尿病治療薬であり、肥満症の適応はありません。一方で、2型糖尿病患者を対象とした臨床試験では、リベルサス14mgを52週間服用した場合に平均約2.9kgの体重減少が認められたという報告があります。ただし、これは2型糖尿病治療の一環として観察されたものであり、体重減少効果には個人差があります。
リベルサスは、朝起きてすぐの空腹時に服用することが推奨されています。1日の最初の食事や飲水の前に正しく服用することで吸収率が高まり、効果を発揮しやすくなります。120mL以下の少ない水で朝一番に服用しましょう。
まとめ|リベルサスの処方はオンラインクリニックも検討

リベルサスは、正しい飲み方と継続によって効果が期待できる経口GLP-1受容体作動薬です。効果の実感には2〜3か月程度かかることが多く、副作用や低血糖、急性膵炎などのリスクにも注意が必要です。
安全に使用するためには、医師の指示を守り、自身の体調や生活習慣に合わせた治療を行うことが重要です。
ただし、リベルサスは2型糖尿病治療薬であり、医師による適切な診断と管理のもとで処方されるべき医薬品です。オンライン診療を利用する場合でも、医師の指示に従い、定期的な対面診療や検査を受けることが重要です。
※本オンラインクリニックで処方するのは公的医療保険が適用されない自由診療です。
※問診・診察の結果、医師の判断により処方できない場合があります。