コラムカテゴリ
男性向けAGA
当記事の監修医師
医療法人 御照会 理事長
倉田照久
渋谷文化村通り皮膚科 院長
AGAの見分け方|初期症状・セルフチェック・他の薄毛との違いを解説
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抜け毛の増加や生え際の後退、つむじの薄さなどが気になり、「AGAかもしれない」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
AGAは進行性の脱毛症のため、早めに変化へ気づくことが重要です。本記事では、AGAの初期症状やセルフチェック方法、他の薄毛・脱毛症との違い、原因や治療法を解説します。
当記事の主な参照元:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
円形脱毛症診療ガイドライン 2024
この記事の目次
AGA(男性型脱毛症)とは?

AGA(男性型脱毛症)は、成人男性に多くみられる進行性の脱毛症です。男性ホルモンや遺伝が関係しており、放置すると徐々に薄毛が進行します。
早めに変化へ気づき、適切な対策を行うことが重要です。
AGAとはどんな症状か
AGAは、男性ホルモンの影響によって起こる進行性の脱毛症です。主に生え際や頭頂部から薄毛が進行し、徐々に髪のボリュームが減っていきます。
初期段階では変化に気づきにくいこともありますが、放置すると薄毛の範囲が広がる傾向があります。自然に改善するケースは少ないため、早めの対策が重要です。
AGAと通常の抜け毛の違い
健康な髪の毛でも、ヘアサイクルによって毎日一定量は自然に抜け落ちます。通常の抜け毛では、新しい髪が正常に生え変わるため、大きく薄毛が進行することはありません。
一方、AGAでは髪の成長期間が短くなることで、毛が十分に成長する前に抜けやすくなります。その結果、細く短い毛が増え、生え際や頭頂部を中心に薄毛が目立ちやすくなります。
AGAの見分け方|6つのチェックポイント

AGAは初期段階では気づきにくいこともありますが、抜け毛の量や髪質の変化、生え際・頭頂部の状態などに特徴がみられます。ここでは、AGAを見分ける際の代表的なチェックポイントを紹介します。
①抜け毛の量
以前よりも抜け毛が増えたと感じる場合は、AGAの初期サインの可能性があります。
特に、シャンプー時や朝起きたときの枕元などで抜け毛が目立つ場合は注意が必要です。ただし、季節の変わり目など一時的に抜け毛が増えることもあるため、継続して増加しているかを確認することが大切です。
②抜け毛の質(細く短い毛が多い)
AGAでは、太く長い毛ではなく、うぶ毛のように細く短い毛が抜けやすくなる特徴があります。
これはヘアサイクルが乱れ、髪が十分に成長する前に抜けてしまっている状態です。抜け毛を見た際に「細い毛が増えた」と感じる場合は、AGAの可能性があります。
③生え際の後退(M字・U字)
AGAでは、生え際が徐々に後退していくケースがあります。特に額の両端から進行する「M字型」や、全体的に後退する「U字型」が代表的です。
「以前より額が広くなった」と感じた場合は注意が必要です。毎日の変化には気づきにくいため、過去の写真と比較すると変化を把握しやすくなります。
④つむじ・頭頂部の変化
頭頂部の髪が薄くなり、地肌が透けて見えやすくなるのもAGAの特徴です。
特につむじ周辺は円形に薄くなる傾向があり、自分では気づきにくいこともあります。照明の下や写真撮影時に地肌が目立つ場合は、進行している可能性があります。
⑤髪のハリ・コシの低下
AGAが進行すると、髪全体のハリやコシが低下し、ボリュームが出にくくなることがあります。
以前より髪型が決まりにくい、スタイリングしづらいと感じる場合は、細毛化が進んでいる可能性があります。髪質の変化も、AGAを見分けるポイントのひとつです。
⑥家系・遺伝の影響
AGAは遺伝的要因が関係するとされており、親族に薄毛の人が多い場合は発症リスクが高くなる傾向があります。
必ず遺伝するわけではありませんが、家族にAGAの人がいる場合は、早めに頭髪の変化をチェックすることが大切です。
AGAセルフチェックリスト

以下の項目に複数当てはまる場合は、AGAの可能性があります。
- 抜け毛の量が以前より増えた
- 細く短い毛が多く抜ける
- 生え際が後退してきた
- つむじ周辺の地肌が目立つ
- 髪のボリュームが減った
- 髪にハリ・コシがなくなった
- 親族に薄毛の人がいる
- 同年代より薄毛が気になる
- 写真で頭皮が透けて見える
- 数か月単位で薄毛が進行している
AGAは進行性のため、気になる症状が続く場合は早めに専門医へ相談することが重要です。
AGAと他の薄毛・脱毛症の見分け方

薄毛や抜け毛にはさまざまな種類があり、AGA以外の脱毛症が原因となっているケースもあります。原因によって症状の現れ方や進行パターンが異なるため、それぞれの特徴を知ることが大切です。
円形脱毛症との違い
円形脱毛症は、コイン状に突然髪が抜けるのが特徴です。AGAのように徐々に進行するのではなく、短期間で急激に脱毛するケースがあります。
また、円形脱毛症は自己免疫の異常やストレスなどが関係すると考えられており、生え際や頭頂部から進行するAGAとは原因や進行パターンが異なります。
脂漏性脱毛症との違い
脂漏性脱毛症は、皮脂の過剰分泌や頭皮環境の悪化によって起こる脱毛症です。
AGAとは異なり、フケ・かゆみ・赤みなどの炎症症状を伴うことが多く、頭皮がベタつきやすい特徴があります。頭皮環境を改善することで症状が軽減する場合があります。
生活習慣による抜け毛との違い
睡眠不足、栄養バランスの乱れ、過度なストレスなどによって、一時的に抜け毛が増えることがあります。
この場合はAGAのように特定部位から進行するのではなく、全体的にボリュームが減る傾向があります。生活習慣を改善することで回復するケースもあるため、原因を見極めることが重要です。
AGAの原因と発症メカニズム

AGAは、男性ホルモンや遺伝的要因が関係する進行性の脱毛症です。特に男性ホルモン由来の「DHT(ジヒドロテストステロン)」が大きく関与すると考えられています。
男性ホルモン(DHT)の影響
AGAでは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、「5αリダクターゼ」という酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)へ変換されることで発症します。
このDHTが毛根へ影響を与えることで、髪の成長期間が短縮され、十分に成長する前に抜けやすくなります。その結果、細く短い毛が増え、薄毛が進行していきます。
5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型の違い
5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、それぞれ分布する部位が異なります。
Ⅰ型は主に皮脂腺や側頭部周辺に多いとされ、Ⅱ型は前頭部や頭頂部に多く存在すると考えられています。AGAでは特にⅡ型の影響が大きいとされ、生え際やつむじ周辺の薄毛につながりやすいです。
遺伝・生活習慣・ストレス
AGAは遺伝的要因が関係しており、家族に薄毛の人がいる場合は発症リスクが高くなるとされています。
また、睡眠不足や偏った食生活、喫煙、過度なストレスなどの生活習慣も、頭皮環境や血流に影響し、AGAの進行を早める可能性があります。なお、ストレスによってホルモンバランスが乱れ、抜け毛が増えるケースもあります。
AGAの進行パターン|ハミルトン・ノーウッド分類

AGAにはいくつかの進行パターンがあり、「ハミルトン・ノーウッド分類」という指標で分類されることがあります。
代表的なのは、生え際から後退する「M字型」、頭頂部から薄くなる「O字型」、全体的に進行する「U字型」などです。進行段階によって見た目の変化も異なり、早期ほど治療の選択肢が広がるとされています。
AGAの対策・治療方法

AGAは進行性のため、早めに対策を始めることが重要です。現在は内服薬・外用薬・注入治療・植毛など、さまざまな治療方法があります。
内服薬
AGA治療では、DHTの生成を抑える内服薬が用いられます。
代表的な薬としてフィナステリドがあり、5αリダクターゼの働きを抑制することで、AGAの進行を予防します。効果を維持するには継続的な服用が必要とされています。
外用薬
外用薬では、発毛促進を目的としてミノキシジルが使用されます。
頭皮の血流改善をサポートし、発毛を促進するとされています。内服薬と併用される場合もあり、症状に応じて治療方針が決定されます。
注入治療・再生医療
より積極的な治療として、成長因子などを頭皮へ注入する治療法があります。
頭皮環境の改善や発毛促進を目的として行われることがありますが、自由診療が中心で費用は高額になる傾向があります。
植毛
植毛は、自分の後頭部などの毛髪を薄毛部分へ移植する外科的治療です。
自毛を使用するため定着すれば自然な仕上がりが期待でき、比較的即効性がある方法とされています。
一方で、外科手術となるため費用やダウンタイムについて事前に確認することが重要です。
AGAかもと思ったらまずは診察を

AGAは進行性の脱毛症であり、放置すると徐々に薄毛が進行する可能性があります。抜け毛の増加や生え際・つむじの変化、髪のハリやコシの低下などがみられる場合は、早めに状態を確認することが大切です。
また、薄毛には円形脱毛症や脂漏性脱毛症など別の原因が隠れているケースもあります。自己判断だけで対策を続けるのではなく、気になる症状がある場合は医療機関で相談し、自分に合った対策や治療を検討しましょう。